このページは2009年06月22日に更新されました
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MP3 ビットレートについての解説ページ

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ネットラジオ放送などにおける『MP3 ビットレート』の意味について

MP3ビットレートの定義

【Bitrate=ビットレート】
 1秒間に送受信できるデータ量(ビット数)を表し、音楽や動画データを圧縮するとき1秒あたりどのくらいのデータ量にするかといった表現です。一般に、ビットレートを大きくすると画質・音質は向上するがファイルサイズが大きくなり、ビットレートを小さくするとファイルサイズは小さくなるが画質・音質が落ちます。

 単位は[bps](ビット・パー・セコンド),[kbps](キロビット・パー・セコンド)など)

生放送ネットラジオでのビットレートとは?

生放送(ストリーミング)ネットラジオ放送の場合には、
 1.どのくらいの音質で音声を配信するか。
  という放送音質の設定であると同時に、

 2.録音する場合のファイルサイズに影響する数字。
  でもあります。

【ビットレート】の設定数値が大きいほど配信される音質が良くなります。
 大きくするほど放送者も聴取者も回線の負担が大きくなります。
 大きくするほど、録音されるファイルのサイズが大きくなります。

ビットレートと音質、データサイズの相関図

ビットレートと音質・回線負荷について

 ビットレートを高くすればするほど、放送音質は高音質になります。128kbpsに設定すれば音楽CD並みの音質で放送する事も可能です。

 しかし、基本的にはビットレートを48kbps以上に設定する事はオススメしません。

 ダイヤルアップなどのアナログ回線の場合、下り速度(データを受信する速度)が理論値で56kbps、ISDNでも64〜128kbpsです。

 ADSLが普及したとはいえ、まだまだ低速の回線でインターネットに接続している人はたくさん居ます。また、ADSLでも基地局からの距離が遠い場合には、高ビットレートの放送を正常に聴取できない方も多いでしょう(下グラフ参照)。
 放送者の回線がADSLや光回線だからといって、必要も無いのにビットレートを上げると、放送を正常に聴取できない人も増えてしまうのです。

 また、マイクにノイズが多い場合、音質を上げるとノイズの目立つ放送になってしまう場合もあります。特別に音質にこだわる放送でない限り、24kbpsもしくは32kbpsでの放送を推奨します。

回線負荷についての参考補足

 ビットレートに設定した数字でデータを発信する事なので、例えばビットレート「128kbps」に設定した場合、最低でも常に128Kbpsを上回る「上りの回線速度」が存在しないと正常な放送をする事は出来ません。

 一般的なADSL回線は、上り(データを送信する)速度は1Mbpsです。
1Mbps=1000kbpsなので1000-128=872で十分余裕があるというわけではありません。1Mbpsはあくまで理論値(考えられる最高の環境で実現する速度、回線を繋ぐ電話局や基地局が家の隣であるとか)であって、通常はその理論値が出ることはほとんどありません。

 放送中にブラウザで、画像や動画を閲覧しようとした場合には、更に回線に負荷がかかり、上り回線速度に余裕が無いと,、放送が途切れたり(バッファ発生)、切断してしまうことがあります。余裕を持ったビットレートを設定する事が、スムーズな放送を行うためには重要です。

ビットレートと録音のデータ量について

 Dolphinなどの録音ソフトを使って、Livedoorねとらじの放送を録音しようとする場合、ビットレートを高くして音質を高くするほど、録音されるファイルサイズも大きくなります。ビットレートの数字設定は、1秒間にどのくらいのデータサイズをLivedoorねとらじのラジオサーバーに送信するかの設定でもあります。

ビットレートで設定した数字のデータを放送の間送信する事になり、1kbyte=8kbpsとなりますので例えば、

 ●24kbpsで一時間放送したものを録音した場合のファイルサイズは
     24×(60分×60秒)÷8=10800kbyte = 10.8MB

 ●32kbpsで一時間放送した場合
     32×(60分×60秒)÷8=14400kbyte = 14.4MB

 ●128kbpsで一時間放送した場合
     128×(60分×60秒)÷8=57600kbyte = 57.6MB

とこのようにファイルサイズにかなりの違いが出ます。録音ファイルをサイトなどで公開しようとする場合、ファイルサイズが大きいとそれを聞こうとする人にも不便ですし、サーバーのスペースを確保するのも難しくなってしまいます。

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