このページは2009年06月17日に更新されました
多人数放送方法のもくじ
0 はじめに
(準備その1)強制マイクミュート問題とボリュームロッカーの導入
(準備その2)多人数放送に必要なオーディオデバイスの機能チェック
1 多人数放送の設定方法
2 通話の音量調整方法と
通話相手側の注意点
3 トークバックについて
4 複数オーディオデバイスを使った
トークバック完全回避方法について
5 トークバック完全回避の具体例その1
(デスクトップPC+サウンドカード)
6 トークバック完全回避の具体例その2
(ノートPC+USBオーディオデバイス)
7 トークバック完全回避の具体例その3
(録音コントロール分離デバイスを使う
8 トークバック完全回避の具体例その4
(二台のパソコンを使う)
9 トークバック完全回避の具体例その5
(SPDIFでの音声の受け渡し)

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スカイプを使った多人数放送方法解説
Windows XP編

トップページ>>スカイプを使った多人数放送方法解説>>Windows XP編>>5.トークバック完全回避の具体例その1.「デスクトップPC+サウンドカード」

5.トークバック完全回避の具体例その1.「デスクトップPC+サウンドカード」

解説

 まず、デスクトップPCにサウンドカードを追加し、オンボードオーディオデバイスと合わせて、複数オーディオデバイス状態にしています。マイク音声の入力は、一本のマイクを分岐して、複数オーディオデバイスそれぞれのマイク端子に接続しています。もちろん、マイク二本を使ってもかまいません。

 スカイプ用のマイク入力オーディオデバイスを使い、通話相手音声の受け取りは放送用オーディオデバイスにすることで、ステレオミックストークバックを回避する具体例です。

使用する機材

放送用
オーディオデバイス
スカイプ用(マイク入力用)
オーディオデバイス
その他の機材
 ステレオミックス+マイクミュート解除ができるサウンドカードを使います。  デスクトップパソコンのオンボードオーディオデバイスを使います。  一本のマイクを、アダプターとケーブルを使って二つに分岐します。

機材接続例(デスクトップパソコン+サウンドカード)

 説明に使用するパソコンです。前面あるのが、標準で装備されているサウンドデバイスです。ここでは放送用オーディオデバイスと仮定します。

 内部PCIスロットにサウンドカードを取り付け、オーディオデバイスをパソコンに追加しました。これはスカイプ用オーディオデバイスと仮定します。

 アダプターと二本のケーブルを応用し、一本のマイクをこのようにして分岐します。

 分岐したケーブルの片方を放送用オーディオデバイスのマイク入力端子に繋ぎます。物理的トークバックを防止するために、必ずイヤホンやヘッドホンを使用します。

 もう片方のケーブルは、追加したスカイプ用オーディオデバイスのマイク入力端子に接続しましょう。

全体像を写すとこのようになります。

マイク分岐の注意点

 この方法で、マイクを二つに分岐した場合、入力されるマイク音量は、およそ半分に低下します。すでにマイク音量が小さいと感じている場合、この方法を採用することは推奨しません。マイクブーストを活用するか、マイク二本を使いましょう。「マイク音声のみを流す方法とマイクブーストについて」

複数オーディオデバイスの設定方法

この説明でのデバイスの表示

 複数オーディオデバイス状態で、放送/配信/録音ソフトなどで使うオーディオデバイスを既定のデバイスに設定する放送用オーディオデバイス、スカイプのマイク入力用に設定するものをスカイプ用オーディオデバイスとします。

放送用オーディオデバイスの設定

 左図のように【既定のデバイス】放送用オーディオデバイスを指定します。

 放送用オーディオデバイスは、単独デバイスの多人数放送設定と同じように、ステレオミックス+マイクミュート解除にしてください。

デバイス追加の注意点

 オーディオデバイスを追加した場合、自動的に、その新しいオーディオデバイスが【既定のデバイス】切り替わります。マイク入力用にオーディオデバイスを追加したときなど、【既定のデバイス】を放送用デバイスに戻すことを忘れないようにしましょう。

スカイプの設定

 【オーディオ設定】の画面を開き、マイクをマイク入力用オーディオデバイスに、スピーカーを放送用オーディオデバイスにします。

 こうしてマイク入力を別系統にすることによって、ステレオミックス・トークバックの発生を完全に防止することができます。

ボリュームロッカーの設定

 ボリュームロッカーで、放送用オーディオデバイスのマイクをロックしましょう。

 これで、スカイプ4.0による強制マイクミュートを防止することができます。

音量調整方法


再生コントロール


録音コントロール

通話音量の調整方法

 音量調整は、放送用オーディオデバイスの各スライダーで調整します。スカイプ用は相手側へのマイク入力だけに使うものなので、放送上の音量には影響しません。

・放送全体音量
 再生コントロールの一番左にある【メインボリューム(マスタ音量)】と、録音コントロールの【ステレオミックス】のスライダーで、放送に乗る全体音量を調整できます。

・通話相手のマイク音量
 再生コントロールの【Wave】のスライダーで通話相手側のマイク音量を調整できます。

・自分のマイク音量
 再生コントロールの【マイク】のスライダーで自分側のマイク音量を調整できます。

音量調整のポイント

 基本的に【Waveの音量>マイク音量】であり、通話相手のマイク音量の方が、自分のマイク音量よりも大きく入力されると考えてください。マイクブーストを使わない場合には、自分のマイクは最大で、相手のマイクは下げ目にしましょう。

この接続方法の必要・オススメ機材

マイク分岐用機材 その1

Victor ステレオジャック - ステレオミニジャック [AP-119A]
価格相場:580円〜630円 (メーカーWeb)
分岐方法
 左のような両端が[メス:ステレオミニジャック]同士のアダプターにマイクを接続し、下に紹介するような、ステレオミニジャックの分岐アダプタのオスと接続します。そこに、ケーブルを2本繋ぎ、それぞれのオーディオデバイスのマイク入力端子に接続すれば分岐が完了します。 

マイク分岐用機材 その2

SANWA SUPPLY MM-AD21 ステレオミニプラグアダプタ
価格相場:350円〜525円 (メーカーWeb)
 上の機材にマイクを接続し、メス側になったジャックを、この機材のオス側に接続し、分岐するのに使用します。

マイク分岐用機材 その3

ELECOM ステレオミニプラグケーブル 1.0m DH-MM10(長さ1.0m)
価格相場:500円〜840円 (メーカーWeb)
 このようなステレオミニプラグのケーブルが2本必要です。ケーブルの長さにも注意しましょう。

Windows XP用 低価格サウンドカード

玄人志向 CMI8738-4CHPCI
価格相場:900〜1200円 製品仕様(メーカーWeb)
ロープロファイル:非対応 コントロール画面情報

 端子は右画像で上から、マイク入力、ライン入力、スピーカー出力1(フロント)、スピーカー出力2(4.1ch使用時)となります。マイクブースト機能もあり、放送用・マイク入力用のどちらにも使うことができます。その他のサウンドカードについては、コチラのページをご覧ください。

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