このページは2009年05月10日に更新されました |
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ステレオミックス問題総合対策情報
Windows Vista編
1.Vistaでステレオミックス欠如が増加した原因
原因はDirectSound HALの廃止
XPとVistaではサウンド関連システムに大きな変更がありました。その一つがDirectSound HALの廃止です。ステレオミックス欠如増加の原因は、そのDirectSound
HALの廃止によるものなのです。
DirectSound HALとは?
簡単に説明すると、DirectSound HALは、アプリケーションから音を出力する際にオーディオデバイスとの間で橋渡しをする役割を持った、Windows
XPには標準で搭載されていたシステムです。DirectSound HALは、録音やミキシング(ステレオミックス)を行う際にも使われていました。
DirectSound HALの廃止=ステレオミックス使用不可ではない
XPの多くのパソコンでステレオミックスが使用可能だったのは、このDirectSound HALがあったからです。ステレオミックスを動作させるために必要だったDirectSound
HALという部品が無くなってしまったVistaでは、多くのパソコンでステレオミックスが使用できなくなってしまったのです。
しかし、Vista上でもステレオミックスが動作するオーディオデバイスも存在します。それはどうしてでしょうか?次はステレオミックスの二種類の動作方法について解説します。 |
ステレオミックスの二種類の動作
ソフトウェア処理とハードウェア処理
ステレオミックス機能には二種類の動作方法があります。一つはDirectSound HALを使ってミキシング機能を(語弊がありますが分かりやすく説明すると)仮想的に構築するソフトウェア処理の動作で、もう一つはオーディオデバイスに機能として直接搭載されたミキシング機能を使うハードウェア処理の動作です。
XPでのステレオミックスは、このDirectSound HALを使う仮想的ソフトウェア処理によるものがほとんどでした。DirectSound
HALが廃止されてしまったVistaで動作するステレオミックス機能は、ハードウェア処理のできるオーディオデバイスだけらしいのです。(例外的な動作をする場合もあるので100%と言えるかどうか微妙ですが、そういう傾向があるのは事実です。)
言い換えれば今まで使っていたXPでのステレオミックスの多くが、機械的なものではなく、DirectSound HALを通した仮想的なものだったということです。(XPでは、ドライバーのアップデートでステレオミックスが出現/使用可能になるオーディオデバイスが多かったが、Vistaではなかなか見受けられないのはこれが理由の一つにもなっている。)
ハードウェア処理可能なオーディオデバイスは少数派
ステレオミックス機能を機械的な装置として搭載しているオーディオデバイスは少数派です。例外もありますが、基本的には高価で上位機種のオーディオデバイスやマザーボードにしか搭載されていない傾向があります。
これは推測ですが、DirectSound HALを使ったソフトウェア処理ではCPUに負担がかかります。それを機械的にオーディオデバイス側で処理することができれば、CPUへの負担は減りますが、そうするとコストがかかるので、高価な製品にしか搭載されていないのかもしれません。 |
深刻なマイクミュート解除機能の欠如問題
ステレオミックス欠如と同じか、それ以上に深刻なのは、再生コントロールでマイクミュートが解除できない問題です。
2009年の時点で、ステレオミックスを標準装備しているパソコンは徐々に増えてきたのですが、マイクミュートを解除できないパソコンは、以前よりも増えています。右画面のように【PC
Beep】だけ、もしくは、一つもコントロールできないものが大半になってきています。
マイクミュート解除機能の欠如問題は、ステレオミックス欠如の問題よりも解決することが難しく、再生コントロールがこのような状態の場合、サウンドカードやUSBオーディオデバイスなど機材追加以外の方法では、対策が見当たらないのが現状と言えるでしょう。 |
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次のページからここまで判明している様々なステレオミックス追加方法について掲載します。少数ですが、初期状態でステレオミックスが欠如しているメーカー製パソコンでも、ステレオミックス機能が使用可能になる場合もありますので、順番に掲載の方法を試してみてください。 |
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